命日

いつも心の中に居るようで
忘れているようで。

7月19日はきみの命日だったね。
そして25日は誕生日。

きみを亡くして この国の風習に思わず感心したことがある。
正月 春彼岸 ゴールデンウィーク 盆 秋彼岸 シルバーウィーク 暮・・・
今は亡き人に会うための機会が季節ごとに設けられているようで。
もちろん、金銀週間は特別として。
日々の暮らしに追われていても 時期が近づけば自然に思い出せる。

遠距離だった私たちだけど
ここまで離れてしまうとねぇ。

あれから随分月日が流れて
私もそこそこ色々経験してみて。

あの時のきみの辛さ、苦しさ。
その中にありながら 極力私に負担をかけない心遣い。
今頃 とてつもない事だったんだって 思い知ったよ。

きみに気遣われることが当たり前になってた私は
「なんで治ってくれないの?」
内心 そんな風に思ってた。
病気の苦しさどころか さまざまな不自由さも日毎に募る不安にも思いを巡らす事すら気付かず。

今なら 病気は治せないかもしれないけど、 結果は変わらなくても。
寂しい思いはさせないのに。
もっとたくさんしてあげられたこと、分かち合えたこと、あったのにね。
最後まで 私を気遣ってくれて。
虚しい思いをさせたね。

ごめんね。